アトピーの原因は、はっきりとはわかっていませんが、肌のバリア機能が低下している体質的な要因にアレルゲンやストレスなどの環境要因が重なり、痒みを伴う皮膚炎を起こすものと言われています。
そのアレルゲンなどの環境要因は人によって様々で、治療により症状の改善や悪化を繰り返すのが特徴です。
アトピー改善に重要なのは保湿
アトピーの皮膚はバリア機能が低下しています。
バリア機能というのは何か?
外にあるバイキンや刺激が体内に入り込まないように守り、同時に体内の水分が出ていかないよう守る機能です。皮膚の一番外側にある角質がこのバリア機能を担っています。こういったバリア機能の低下を補うため、保湿することがアトピー治療には重要となります。
病院からはワセリンが処方されることが多いですが、ひどい乾燥や湿疹の状態になっているとクリームやゲル状のものを肌に塗ると染みて痛むということがあります。
またワセリンのべたつきが気になるという人も多いですので、そのような時は植物性オイルを塗るのが効果的!
安心して使える植物性オイルは強い味方
植物性オイルは保湿だけでなく炎症を抑えたり、肌のキメを整えたり、皮膚に対して様々な効果があります。そして数ある皮膚疾患の中でアトピーが、最もオイルによる薬効が期待できると考えられているのです。
また、薬ではないので副作用が無く、子供でも安心して使うことができるという点も嬉しい所ですね。
その種類は多々あるのですが、中でも良いとされるのがホホバオイル。
これは低刺激で酸化しにくく、人間の皮膚と構成が似ており、水分と結びつきやすいためべたつくことなくしっかり保湿ができます。また、抗酸化力も強いので、皮膚を活性酸素から守る働きも持ち合わせており、皮脂の過剰分泌も防いでくれます。
つまり、しっかり保湿して過剰な皮脂の分泌を防いでくれるのでカサカサでありながらグジグジと膿んでしまうアトピー症状の人に適正な働きをしてくれるのです。
また、ココナッツオイルも有効なものの一つです。
こちらも抗酸化力が強く酸化しにくいため、南国の人は紫外線対策に体に塗っているほどです。また、低刺激でありながら保湿力はワセリンをしのぐと言われています。そのため、特に乾燥が目立つタイプの人におすすめです。
ただし!
オイルにはグレードがあり、同じような名前で売り出されていても高品質なものから混ぜ物がされているものまで品質には差があります。
医療用として使用できる物から安い価格の化粧品まで様々ですので、アトピー治療には質の良い医療用の物を使うように注意が必要です。
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