薬を塗り続けても、最初はアトピーの症状が良くなっていたが段々と効かなくなり、脱ステ(ステロイド)に踏み切ったという方もいるのではないでしょうか。
そこで脱ステ中に必要になってくるのが、脱保湿です。
保湿依存の改善には脱ステ+脱保湿
薬が効かなくなっている肌はアトピー性皮膚炎の中でも、難治化アトピー性皮膚炎といわれるものです。難治化アトピー性皮膚炎は、本来のアトピー性皮膚炎とステロイド依存性皮膚炎が合併した症状です。
ステロイド依存性皮膚炎は、皮膚の表面が湿っていなければ日常生活が送れない状態を指します。ステロイドを使用し続けていると知らず知らずのうちに肌が過剰に保湿を必要とする保湿依存になっているのです。
その証拠に、脱ステ+脱保湿をして一週間ほど経過すると肌に亀裂がはしったように急激に乾燥し、肌がこわばったような状態になります。
脱ステをすると肌が乾燥するので保湿をした方が良いのではないかと考える人や、アトピーの人は乾燥肌の人が多いので過剰な保湿をしてしまいがちです。
しかし!
実はこれ、間違いです。
難治化アトピー性皮膚炎の治療には、本来のアトピー性皮膚炎とステロイド依存性皮膚炎が合併した状態から、まず本来のアトピー性皮膚炎の状態にしなければなりません。
そのためには脱ステをした上で、脱保湿をすることが必要になってきます。
脱保湿のステップ
脱保湿は軟膏、クリーム、ローションなどや化粧水、美肌水の使用中止をします。
長時間湯船に浸かったり一日に何度も入浴するのも強い保湿となるのでなるべく避けましょう。
化粧は薄化粧でも厚化粧でも皮膚に何かを塗っている状態なので良くありません。日焼けどめなども同様です。また、水分の過剰摂取も良くないので大人の一日の必要水分量2000~2500mlを目安に取るようにしましょう。
脱保湿中は肌が乾燥して強い痛み、痒みが伴い、大量の滲出液が漏れ出しますが、この滲出液は新しい皮膚の傷を保護してくれるものであり、健康な皮膚を保護してくれるものなので心配することはありません。
滲出液が流れ出ると肌がびしょびしょになって不快感を覚えますが、浸出液を拭い取ってしまうとかさぶたになるのを邪魔してしまうので固まるまで待ちましょう。
初めのうちは滲出液はどんどん流れ出てなかなか固まりませんが、これが固まってかさぶたになりポロポロ剥がれ出すと綺麗な新しい肌が見えてきてだいぶ楽な状態になります。
つらいけど前向きに頑張ることで肌が治ります
脱保湿の方法としては一気に保湿を中止する方法と、徐々に中止する方法があります。
一気に脱保湿をすると保湿の離脱症状の乾燥によるかゆみや痛みも一気に現れるので、仕事や学校に行きながら脱保湿をする場合には症状を少しでも和らげられるよう徐々に中止する方法が良いでしょう。保湿する面積や部位を減らしたり、保湿する間隔をあけるようにしていきます。
離脱症状がひどい時期は日常生活を送るのが困難になったり、忍耐が必要なので精神的に辛いかもしれませんが、これを乗り越えれば自然治癒に向かっていくので前向きに頑張りましょうね!
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