胃腸の機能低下などがアトピーの原因となったり、悪化につながることと、よく言われていますよね。
アトピーに悩んでいる多くの方は食べ物にも気をつけていることと思います。食事はカラダのすべてをつくる源。
本来ならばカンタンに排出できる毒素も、カラダが弱っていては、きちんと働いてくれません。献立にこだわってアトピー改善につながる食事を心がけましょう。
「穀類:野菜:タンパク質=5:3:1」がポイント
アトピーの改善には、動物性脂肪(お肉と乳製品)を減らすことが効果的だと言われています。でも、もちろん食べてはいけないということではありません。
ポイントは「穀類:野菜:タンパク質=5:3:1」の割合で摂取することです。
お米や穀類を5割、副食で旬の根菜、葉野菜、海藻などを3割、新鮮な魚介類、大豆類、卵などのタンパク源を1割の比率にします。これが和食で改善のコツとなるのです。
メニューでわかりやすく言うと、
- 穀類:片手で無理なく持てるお茶碗に1~2杯程度
- 野菜類:野菜がたくさん入ったお味噌汁におかずを2皿ほど
- タンパク質:魚を小さく1切れ程度
が理想です。
アトピー性皮膚炎の原因は消化器官が弱いことにあると言われています。消化器官が弱まっている原因としては、余分な栄養の摂り過ぎと可能性もあるのです。
一汁一菜が当たり前だった頃とくらべて、現代の食事は品数も料理の種類も増えました。食べ過ぎには十分注意したいものです。
アトピー向け献立をつくるために知っておこう
アトピーでも食べられる献立をつくるために、穀類と野菜とタンパク質の割合以外にも知っておきたいことをご紹介します。
1. 栄養価の高い素材を選ぶ
保存料着色料などの添加物は、消化不良の元になりがちです。成分表示をしっかり見て、添加物の少ないものを選びましょう。
農産物は国産品かつ旬の野菜なら、栄養が損なわれていない状態なので、カラダによいと言えます。有機栽培や農薬の使用に配慮した農作物なら、更におすすめです。
有機栽培の野菜も、以前はネット販売が主流でしたが、現在は一般的なスーパーでも取り扱いが増えました。
また、農薬だけでなく肥料も一切使用していない自然栽培のお米や野菜はさらに栄養価が高く、少量で十分な栄養を摂ることができます。
2. 食物繊維が多い料理をつくる
アトピーの原因として多いと言われている消化不良を助けるため、食物繊維を摂ることは、とくに心がけてください。
和洋中など、いろいろなジャンルの食事がありますが、油の使いすぎも消化不良の元となるので、油を使いすぎない和食がベストです。
切り干し大根やひじきの煮物など、食物繊維が豊富な材料を取り入れた料理を献立に入れたいですね。特にひじきなどの海藻は、食物繊維が豊富なうえにビタミン、ミネラル、鉄分なども多く含まれています。
3. 白米よりも玄米や分づき米を選ぶ
白米は、玄米の状態から、たんぱく質、糖質、ビタミン、ミネラル、脂質を削ぎ落としたものであり、食べやすい分、栄養価は少なくなっています。
そのため、玄米や分づき米の方が、少量で栄養を摂りやすいのです。

お米にもアレルゲンがあるので、カラダに合わない時や異常が見られる場合は無理に摂取する必要はありませんが、白米に少しずつ玄米をプラスしていくだけでも不足しがちなミネラルやビタミンを摂取することができますよ。
まとめ
まずは、「穀類:野菜:タンパク質=5:3:1」の割合で献立をつくるところからはじめてみましょう。
1週間分の献立を事前に考えておくだけでも食事の億劫さは軽減されます。できることからコツコツと改善に向かっていきましょうね!
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