アトピーは、お肌のバリア機能の低下で起こるもので、そのバリア機能の低下には様々な原因が考えられます。バリア機能が低下し、乾燥した状態の肌にアレルゲンが侵入することで、強いかゆみや湿疹などの症状を引き起こします。
乳幼児など子どもに多い病気でしたが、現代では大人の男性にも増えてきている事実は見逃せませんね。
バリア機能の低下がアトピーを悪化
アトピーの主な原因にはまず、カビやダニ、ハウスダストが考えられます。
家のハウスダストやカビによりアレルギー反応を示す人が増えています。また、環境的な要因では、ストレス、寝不足、衣類による摩擦や、洗剤などもあげられ、体質に関する要因では、遺伝や皮膚のバリア機能の低下もございます。
バリア機能が低下した肌には、日常のあらゆる物質がアトピーの症状を悪化させることがあります。化学物質や乾燥、汚れなどです。アレルゲンが侵入した肌は、少しの刺激でもかゆみが起こるため、掻くことによってさらにバリア機能が破壊されるという悪循環が起こります。
この悪循環を断ち切るためには・・・?
まず、バリア機能を向上させる必要があります。特に男性は、お肌のお手入れをしていない方も多いので、バリア機能が失われた状態を放置してしまうこともあるでしょう。
アトピーでバリア機能が低下した状態とは、肌の角質層の細胞間脂質の中のセラミドという成分が不足した状態にあります。
セラミドは、肌の水分を保持するための重要な役割を担っています。そのためセラミドが不足すると、肌が乾燥しやすくなります。セラミドは肌のターンオーバーが正常に機能することで、生成されるため、乾燥によりターンオーバーが乱れると充分なセラミドが生成されません。
そのため、肌のターンオーバーが正常に戻るように、しっかりと化粧水で保湿してあげることが大切になってきます。
男性も化粧水と乳液でしっかり保湿を
元々お手入れをしていない男性は、保湿機能が大きく低下していることがあります。
保湿機能が高い化粧水を選ぶには、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどの保湿成分が配合されたものを選ぶことがオススメです。
しかし、アトピーの方は、肌が敏感になっているため少しの刺激にも反応することがあるので、添加物、合成界面活性剤や香料などが含まれていないものを選ぶのがいいでしょう。
また、浸透力が高いものを選ぶことも大切です。
化粧水をつける時は、洗顔後、すぐに保湿を始めることが重要です。洗顔後の肌はどんどん乾燥していきますので、早く化粧水を付けることで乾燥を防ぎます。擦ったり叩いたりすると、肌への刺激になるため、両手でやさしく包み込むように化粧水をなじませます。
一度の保湿では充分でないことがあるため、2~3回重ねて保湿することをおすすめします。男性は特にスキンケアに時間をかけない方も多いでしょうから浸透力が高く、保湿効果の高いものを選ぶことで気軽に短時間でつけることができます。
また、お肌を保湿した後は、その水分を閉じ込めることも大切。
化粧水のあとは、同じように刺激の少ない乳液を使用する必要があり、このように、しっかりと保湿することが、アトピーの改善に繋がります。
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