生理とホルモンの関係
生理が終わった後は綺麗な肌なのに、生理前になると肌荒れに悩む女性が増えてきます。これは、生理周期による女性ホルモンの分泌量の変化が原因となっていて、生理周期に合わせてほぼ毎月繰り返すためです。

生理前は肌荒れ以外にもイライラしたり泣きたくなったり、便秘や過食、腰痛など心身に不調が起きやすい時期でもありますが、これらをPMSと言い、その種類は200種類以上にも及ぶと言われています!
生理の2週間ほど前になると、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、代わりに皮脂の分泌量を増加させるプロゲストロンの分泌量が増えてしまいます。
エストロゲンは女性らしい身体を作るホルモンで、別名美肌ホルモンと呼ばれるほど女性の肌を美しくするために必要なものです。
プロゲストロンの働きで、過剰に分泌された皮脂によって毛穴がふさがれ、アクネ菌が増殖することでニキビが出来ます。
「じゃあ、余分な皮脂を洗い流すために洗顔をしっかりやればいいんじゃない?」と洗浄力の強い洗顔料を使って洗顔を行う人がいますが、これはNGです。
この時期は肌を守るバリア機能が低下しているため、過度に洗顔をしすぎると肌荒れを起こしてしまう可能性もあります。
「ホルモンバランスが原因ではどうしようもない」と思われるかもしれませんが、女性ホルモンの分泌バランスが崩れたことによって起きる生理前の肌トラブルは、自分での解消することが出来るんですよ。
生理前の肌荒れ対策としてできることは?
生理前に肌荒れなどのトラブルが起きるのがわかっているのですから、事前に油分の摂取を控えるようにしましょう。
脂っこいものを食べると皮脂の分泌量がさらに増えてしまい、肌の状態は悪化してしまう可能性があります。また、脂っこいものの他にもナッツ類やスナック菓子など、多くの油脂を含んだり、脂を使った食べ物を控えましょう。
他にも肌の新陳代謝を促進したり肌を守る効果のあるビタミン類を積極的に摂取すると、それだけでも肌の状態が改善される可能性があります。食べ物でプラスするならば、豆乳をはじめとする豆製品を取り入れてみましょう。
体内で女性ホルモンと同じ働きをするイソフラボンは肌の調子を整えてくれます。

スキンケアも重要な要素。過度に洗浄しすぎないようにし、しっかりと保湿を行います。保湿が原因でニキビが出来てしまう可能性があるため、たっぷりの化粧水で肌を潤します。
この時期はデリケートな肌になっている人も多いので、敏感肌用など刺激の少ないものを利用し肌を守るようにしてくださいね。
また、ストレスをためずしっかりと睡眠をとるようにしましょう。
肌の修復は睡眠中に行われているため、寝不足は厳禁ですよ。ストレスも自律神経の働きを乱し、生理周期に合わせて分泌量が大きく変化している女性ホルモンの分泌バランスがさらに乱れてしまう可能性があります。
生理前の女性のデリケートな時期は、無理をせずにゆったりとすごすようにしましょう。肌荒れは生理が始まるころには治まってきますので、過度に心配しすぎないこともストレスをためない方法の一つです。
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